【海の日特集】SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」と私たちにできること

7月の第3月曜日は海の日!
海の日は、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日です。
島国である日本では、太古の昔から海と深く関わりながら、物流や豊かな食、人々の暮らし、産業、文化を育んできました。
現代でも、魚介類をはじめとする豊かな食文化や海上輸送など、私たちの暮らしはさまざまな場面で海の恩恵を受けています。
「海の日」を国民の祝日としている国は、世界で唯一日本だけで、海とともに歴史や文化を育んできた日本ならではの祝日といえます。
海の日をきっかけに、海の恩恵に改めて感謝し、持続可能な開発目標(SDGs)の目標14「海の豊かさを守ろう」を通じて、未来へ海を守るためにできることについて考えてみませんか。

海の日とは

「海の日」の由来は、明治時代のある出来事がきっかけとなっています。
今から140年以上前の1876年の事、東北巡幸を終えられた明治天皇が、青森市内の浜町桟橋から燈台巡視船汽船「明治丸」に乗り込み、7月20日、無事横浜にご帰着されました。
1941年、この史実を記念して、7月20日が「海の記念日」に制定されました。
その後、祝日化を求める声が高まり、1995年の祝日法改正により「海の日」が国民の祝日として制定されました。
翌1996年から海の恩恵に感謝し、海洋国である日本の繁栄を願う祝日として施行されました。
2001年の祝日法改正により、2003年からは現在の7月の第3月曜日になりました。

海の日に考えたい!SDGs14「海の豊かさを守ろう」

SDGs14「海の豊かさを守ろう」は、持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用していくことを目指す目標です。
海に囲まれた日本は、海洋国家として、海の環境を守ることや、海の資源を未来に残せるように大切に活用することを重視しています。
近年、大量のプラスチックごみが海に流出し、海の生き物への影響が懸念されるなど、国際社会全体で今すぐ取り組むべき重要な課題となっています。
この課題を解決するため、SDGs14では海を守るための具体的な目標が定められています。
ここからは、その内容を紹介します。

達成目標

14.1 2025年までに、海洋堆積物や富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。

14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。

14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。

14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。

14.5 2020 年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。

14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020 年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する。

※現在進行中の世界貿易機関(WTO)交渉およびWTOドーハ開発アジェンダ、ならびに香港閣僚宣言のマンデートを考慮。

14.7 2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。

実現のための方法

14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。

14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。

14.c 「我々の求める未来」のパラ 158 において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。

出典:我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ /外務省

海では今、どんな問題が起きている?

海洋汚染

海上保安庁によると、2025年に確認された海洋汚染の件数は455件で、前年(2024年)よりも39件増加しました。
例年に引き続き油や廃棄物による海の汚染が数多く確認されている状況です。
また、直近10年間の平均件数(433件)を超えており、現在もなお、深刻な状況が続いています。

出展:令和7年の海洋汚染の現状(確定値)/海上保安庁

海洋ごみの増加

海岸に漂着し、放置されているプラスチックごみの多くは、市街地で廃棄されたものが海へと流れ込んだものです。
世界のプラスチックの生産量と使用量は、2000年の2億3400万トンから2020年には4億3500万トンに増加しました。
2020年に発生した3億6000万トンのプラスチックの廃棄物のうち、リサイクルされたのはわずか3400万トン、2億4500万トンはエネルギー回収のために焼却または埋め立て処分。残りの8100万トンは環境に配慮されない方法で不適切に処理されました。このうち2000万トンが陸や海などの環境中へ流出し、残りのほとんどはゴミ捨て場への投棄や野焼きによって処理がされました。
プラスチックは微生物に分解されにくく、いつまでも環境に蓄積されていきます。
海を汚すプラスチックごみは、海の生き物や自然のバランスを崩し、海岸の機能を低下させるなど、さまざまな問題を引き起こしています。
中でも特に問題なのが、5ミリ未満になったマイクロプラスチックです
プラスチックごみが摩耗や波、紫外線などにより砕けて微細化したものと、もともと小さく作られたものがありますが、これらは一度海に流出すると回収がほぼ不可能です。
魚やミジンコなどの体内に取り込まれ、何らかの悪影響を及ぼすことが懸念されています。

出展: OECD(2024)「2040年までにプラスチック汚染をなくすための政策シナリオ」、OECD出版、パリ、https://doi.org/10.1787/76400890-en

参考:海がプラスチックで溢れる!?/環境省

海洋資源の減少

国内の漁業・養殖業生産量は1984年をピークに減少傾向が続き、近年では最盛期の3分の1以下の水準となっています。
海洋資源が減少している理由は海洋ごみや海洋汚染などさまざまです。
魚の獲りすぎや、魚のすみかを汚さないようにするだけではなく、稚魚を放流する『種苗放流』を行うなど、
積極的に資源を増やしていく取り組みが重要です。
水産資源は、漁獲によって一度減ってしまっても、回復する量と同じ量だけを獲るようにすれば自然の回復力が働いてくり返し生み出される再生可能な資源として維持することができます。

参考:海の中の状況、水産資源について/水産省

海を守るためにサンエーが取り組んでいること

サンエーは、再生可能エネルギー事業を通じて地球環境を守る取り組みを進めるとともに、海産物の自給率向上を目指した陸上養殖事業にも取り組んでいます。
私たちの事業は、自然の恵みの上に成り立っています。
また、サンエーは日本で唯一の海岸美化専門団体「公益財団法人かながわ海岸美化財団」の法人サポーターを務めております。
横須賀本社が海のそばにあること、そして日頃から地域に支えられていることへの感謝を込めて、
2026年5月には、同財団のご協力のもと、横須賀市の走水海岸で社員によるビーチクリーン活動を行い、地元の海に恩返しをしました。

この活動は、単なる清掃活動ではなく、「地域に根ざし、次世代の生活環境を守る」というサンエーの想いを、社員みんなで形にする特別な1日となりました。
他にも、神奈川県の藻場を守る取り組みに賛同し、ブルーカーボンクレジットの購入を通じて支援を行っています。
ブルーカーボンクレジットとは、海藻・海草など海洋生態系が吸収・貯留する二酸化炭素(CO₂)の量を数値化し、削減効果として取引できる仕組みです。
これからもサンエーは持続可能な地域社会と豊かな海洋環境の実現に貢献してまいります。

みなさんも、この「海の日」をきっかけに、海の未来について考え、身近なことから始めてみませんか。

🐬あわせて読みたい
【陸上養殖レポート木古庭編 #1】第2期はクルマエビに挑戦!

参考

平成14年「海の旬間」実施要領/国土交通省
2026年の祝日は?知ってそうで知らない「国民の祝日」とその趣旨や経緯/内閣府
海に親しむ/国土交通省
持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組/外務省
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