よこすか産業フェス出展レポ｜“再エネ100%で遊ぶ”体験を、街のど真ん中へ

「ごちゃ混ぜが横須賀らしい…」 横須賀市の毎年恒例の目玉イベント

場所は横須賀商工会議所。普段は横須賀市内の企業や個人事業主を支援する地域経済団体です。
町の経済のネットワークの構築を担う当場所ですが、よこすか産業フェスの時は、
いつもの静かな空気は姿を変え、子どもたちの笑い声と活気にあふれる、にぎやかで楽しい空間へと早変わりします。
普段とはまったく違う表情を見せる、このギャップはイベントの魅力のひとつと言えるでしょう。

ブース誕生のキッカケはイベント出展での挫折と「eスポーツ部」のアイデア

当社の中ではすっかり恒例となった、再エネ100%でのゲーム体験ブース
創り出されたキッカケは、数々のイベント出展での挫折とeスポーツ部のアイデアだ
当社は数年前から地域イベントへの出展を積極的に続けてきました。しかし当初は、いわゆる「保険の窓口」のような相談ブース形式で参加しており、地域との新しい関わりを生み出すには至りませんでした。

そこで発想を転換し、現在の「再エネ100％でeスポーツ体験ブース」へと路線変更。
このアイデアは突然生まれたものではなく、社内にeスポーツ部があったことが大きなきっかけでした。子どもが多く集まるイベントで、太陽光発電をどう身近に、そして楽しく感じてもらえるか――その問いに向き合う中で、私たちの“やりたいこと”と再エネの魅力が自然に結びついていきました。

この試みを始めてから、イベントでは驚くほど多くの子どもたちと触れ合えるようになり、地域との関係性も一気に深まっていきました。

太陽光パネルで発電した電力をポータブル蓄電池に蓄電し、その電力だけでブースで使用するモニター及びゲーム機の電力を賄っているので再エネ100%での体験が実現します。

これが再エネ100%ブースの仕組みです。モニターの消費電力を全て再エネ利用で行っています。
また、当社が本社を置き、今回のイベントの舞台である横須賀という地はeスポーツに全国的にもかなり注力している町です。
子どもたちにとってだけでなく、この「eスポーツ」は私たちにとっても新しい文化の風を感じさせてくれます。

イベントがスタートし、子どもたちが行列を作る

イベントは雨の中始まりましたが、当社のブースは会議所内で行うものだったため続々と子どもたちを中心に列が作られていきました。



「今回は再エネ100％でゲーム体験を行っているんですよ」とお伝えすると、保護者の皆さまが一様に目を見開き、興味深そうな表情を浮かべてくださいます。“遊びながら環境のことも知れるんだ”と気づいた瞬間の、あの少し驚いたような、嬉しそうな反応がとても印象的です。

そして

遊んでいただいた子どもたちには、こちらのミニ賞状をお渡ししています。
子どもたちにとっては「ゲームが楽しかった！」という体験で終わりがちですが、それはそれで私たちもとても嬉しく思っています。

ただ、出展の大きな目的は“これからの世代に太陽光発電や再生可能エネルギーを身近に感じてもらうこと”。
ゲーム内の1プレイ分を太陽光エネルギーでまかなうと、約20gの二酸化炭素を削減できる——そんな小さな気づきを、一緒に持ち帰ってもらえたらと願っています。

今は太陽光エネルギーでゲームの電力を賄うことが何か特別な響きがあるような感じがしますが、
これがやがて未来の当たり前となることに繋がると考え、これからも地域へのイベント参加は積極的に行っていきたいと思いました。