【株式会社オオスミ】「地球のドクター」環境の専門家が取り組む、SDGsへの挑戦

株式会社オオスミ 代表取締役 大角 武志様

今回のSDGsインタビュー企画は、かながわSDGsパートナーでもあり、サンエーと協業プロジェクトに取り組む株式会社オオスミ様。
オオスミは、環境調査・測定・分析・コンサルティングを本業とする環境の専門企業です。環境課題の解決を支援する一方、自社でも再生可能エネルギーの導入や省エネに取り組み、次世代への環境教育や地域との連携など、さまざまな活動を展開しています。

▽オオスミ×サンエー協業プロジェクトについてはこちら

地球を診断する?株式会社オオスミの事業とは

株式会社オオスミは、1968年に創業した環境調査・分析の専門企業です。
公害が大きな社会問題となっていた時代から、環境分野に携わってきました。
私たちが目指しているのは、『地球のドクター』になることです。
人が体調を崩したとき、医師が検査や診断を行い、治療につなげるように、私たちも環境の状態を調べ、問題を明らかにし、その解決に貢献したいと考えています。
気候変動や環境汚染など、地球環境にはさまざまな課題があります。
環境の専門家として、地球の状態を正確に把握し、改善につなげることが私たちの役割だと思っています。

「地球のドクター」オオスミが取り組むSDGs

SDGsへの取り組みが、特別なことではなく、当たり前になってほしいと思っています。
私たちは、お客様の環境対策やSDGsへの取り組みを支援する事業も行っています。
だからこそ、まずは自分たち自身が率先して環境保全や脱炭素に取り組み、その実践を通じて、お客様にも参考にしていただけるような会社でありたいと考えています。

『14.海の豊かさを守ろう』『15.陸の豊かさも守ろう』本業を通じた環境課題の解決

水、大気、土壌、騒音、作業環境、有害物質など、幅広い分野に対応しています。
最近では、省エネ診断など、脱炭素に関わるサービスにも力を入れています。
環境問題には、目に見えないものが数多くあります。
私たちは、それらを正確に調査・測定・分析することで、環境の状態を数値として明らかにし、お客様が現状を把握できるよう支援しています。
また、測定結果をお伝えするだけでなく、その結果を踏まえた改善策まで提案できるよう、コンサルティングの分野を広げています。

環境問題への理解を広げるために取り組んできたこと

私たちは、企業を対象とした事業を中心に行ってきました。
以前は、環境対策の必要性を理解していても、費用面などの理由から、なかなか取り組みを進められない企業もありました。
その後、環境問題への社会的な関心が高まり、法令への対応や環境管理の重要性も広く認識されるようになりました。
私たちも、環境対策の必要性や具体的な取り組みをより多くの方に知っていただきたいと考え、環境セミナーを開催しています。
コロナ禍をきっかけにオンラインでの開催を始めたことで、遠方の方にも気軽に参加していただけるようになりました。
現在は、ほとんどのセミナーで社員が講師を務めており、専門知識を広く伝えるだけでなく、社員自身の学びや成長にもつながっています。

▽環境セミナーの詳細はこちらからご覧ください。

時代とともに変化する環境課題への対応

環境分野には、水、大気、土壌など、それぞれに関係する法律や基準があります。
工場や建設現場などで事業活動を行うお客様が、こうした法令を守り、適切に環境管理を進められるよう支援することが私たちの仕事の一つです。
環境問題は時代とともに変化し、新たな課題が明らかになるたびに、法令の整備や規制の強化が進められてきました。
例えば、アスベストもその一つです。かつては建材として広く使用されていましたが、健康への影響が明らかになり、現在では製造・使用等が禁止されています。
一方、過去に使用されたアスベスト含有建材は今も多くの建物に残っており、解体・改修工事では事前調査や適切な飛散防止対策が必要です。このように、環境問題や法令の変化に合わせて、私たちも新たな技術や知識を身につけ、対応できる分野を広げてきました。
SDGsという言葉が生まれる以前から、私たちの本業は、環境課題の解決を通じて持続可能な社会づくりに貢献する仕事だったと考えています。

『7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに』『13.気候変動に具体的な対策を』脱炭素・再生可能エネルギーへの取り組み

私たちは環境コンサルティングを行う企業として、お客様に脱炭素や省エネを提案するだけでなく、自分たち自身でも実践することが大切だと考えています。
エコアクション21などの環境活動を進める中で、本社で使用する電力を再生可能エネルギー100%にすることを目指し、太陽光発電設備の導入や、再エネ電力を供給する電力会社への切り替えを進めてきました。
電力会社を選ぶ際には、単に『再エネ』と表示されていることだけでなく、発電所や電源の由来についても確認し、自分たちが納得できる電力を選ぶために時間をかけて検討しました。
その結果、本社屋上の太陽光発電による自家消費と、風力発電所由来の再エネ電力の調達を組み合わせることで、2020年に本社で使用する電力の再エネ100%を実現しました。
また、再エネ電力への切り替えだけでなく、採光ブラインドの採用、空調のタイマー管理など、日常的な省エネにも取り組んでいます。
現在、本社の使用電力は再エネ100%となっていますが、東京支店ではまだ達成できていません。
今後は全社で再エネ100%を実現できるよう、『再エネ100宣言 RE Action』にも参加し、取り組みを進めています。
環境対策は単なるコストではなく、企業の価値を高める取り組みとして捉えることも大切だと思っています。

▽オオスミ様の太陽光発電導入事例はこちら

『14.海の豊かさを守ろう』『15.陸の豊かさも守ろう』次世代への環境教育・地域との連携

当社ではCSR委員会を設置し、地域の皆さんにも喜んでいただけるような活動を考え、実践しています。
その一つが、子どもたちを対象とした『SDGs絵画展 ~私たちの未来の地球を守ろう~』です。
地球環境や未来について考えた絵を幅広い地域の子どもたちから募集し、受賞作品を本社の外周フェンスに展示しています。
また、フェンス沿いでは花壇づくりにも取り組み、地域の皆さんに楽しんでいただける環境づくりを進めています。
このほかにも、地域のイベントへの参加や協力など、さまざまな活動を行っています。
2026年7月には、横浜市瀬谷区の『せやっこわくわくワーク』の一環として、子どもたちを対象とした職業体験イベント『地球のドクター1DAYツアー』を開催しました。
参加した子どもたちには、会社見学や水の分析体験などを通じて、環境を調べる仕事に触れてもらいました。
こうした体験が、環境について考えるきっかけになればうれしいですね。

画像:SDGs絵画展

子どもたちとの交流から感じること

子どもたちは、環境についての話をとても素直に受け止めてくれると感じています。
例えば、ごみを捨てないことや、油をそのまま流しに流さないことなど、身近な環境への配慮について話すと、よく理解してくれます。
学校でもSDGsについて学んでいるようで、関連する話をすると、多くの子どもたちが手を挙げてくれます。
むしろ大人の方が、環境に配慮することの大切さを理解していても、仕事の中では経済性や効率を優先せざるを得ない場面があるのかもしれません。
子どもたちの素直な反応から、私たち大人も学ぶことが多く、日々の事業活動の中で環境への配慮を実践する大切さを改めて感じています。

これからのオオスミが目指す未来

これまで取り組んできた環境調査・分析を軸としながら、今後はコンサルティングによる支援をさらに広げていきたいと考えています。
そしてもう一つの方向性が、海外展開です。
現在、ベトナムに現地法人を設立していますが、将来的にはアジアのほかの国々への展開も視野に入れています。
現地の環境課題や状況を理解しながら、私たちの技術や経験を活かして貢献できる可能性を探っていきたいと考えています。

気候変動への対策と、地域との関わりをさらに深める

2030年のSDGs達成目標年に向けて、私たちも取り組みをさらに進めていきたいと考えています。
CSRや環境活動についても、これまで自分たちにできることから実践してきましたが、今後は地域との関わりをより深めていきたいと思っています。
特に、目標13の『気候変動に具体的な対策を』や、目標11の『住み続けられるまちづくりを』は、今後さらに意識していきたい分野です。
環境の専門企業として、どのような貢献ができるのかを考え、取り組みを広げていきたいと思っています。

2105年に向けて、オオスミの使命

私たちが大切にしているのは、2005年に制定した会社の使命です。
『私たちは 地球に暮らす人々に「安全」と「安心」を環境面から提供しつづけます』
この使命を制定したとき、100年後の2105年を見据え、未来の地球にも安全な水があり、安心して空気を吸える環境を残したいという想いを込めました。
もちろん、地球環境の問題は当社だけで解決できるものではありません。
それでも、私たちにできることを一つずつ積み重ね、環境課題の解決に貢献していきたいと考えています。
私たちのような会社が環境問題の解決に追われる必要がないほど、地球環境が良好に保たれている社会が実現することが理想なのかもしれません。

画像:株式会社オオスミ 本社社屋

ご協力いただきありがとうございました。


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