
ここ数年、警報級の大雨や大型台風が増加し、さらに今年はダブル台風も発生するなど、自然災害のリスクを身近に感じる機会が増えています。
かつては「異常気象」と呼ばれていた現象も、今では決して珍しいものではありません。
大型台風や線状降水帯による大雨は、私たちの暮らしや事業に大きな影響を及ぼす、無視できない脅威となっています。
特に停電は、スマートフォンの充電や情報収集ができなくなるだけでなく、猛暑の中でエアコンも使えなくなるなど、私たちの日常生活に大きな影響を与えます。
そんな中、いま注目されているのが災害への備えとしての太陽光発電です。
普段は電気代の削減や環境への貢献につながり、万が一の災害時には非常用電源として命と暮らしを守る力にもなります。
しかし、適切な備えをするためには、まずは台風という災害を正しく理解することが大切です。
私たちの暮らしに大きな影響を及ぼす台風とは、一体どのような現象なのでしょうか。
いまさら聞けない!台風の定義って?
まず、台風が発生しましたというニュースをよく耳にしますが、台風がどのように定義されているかご存じでしょうか。
熱帯低気圧と何が違うの? なぜ台風になるの? と疑問に思ったことがある方もいらっしゃるはず!
ここでは台風とは何か、その発生の仕組みや熱帯低気圧と温帯低気圧の違いについてなど、分かりやすくひも解いていきます。
台風とは?気象庁が定める「2つの定義」
実は、すべての熱帯低気圧が「台風」になるわけではありません。
「台風」と呼ばれるには明確な基準があり、北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、
さらに低気圧域内の最大風速(10分間平均)が、およそ17m/s(34ノット・風力8)以上であることが条件となります。
場所 と 強さ の条件を満たしてはじめて「台風」と呼ばれるようになります。
熱帯低気圧 と 温帯低気圧の違い
ニュースで、温帯低気圧に変わりましたといった表現を耳にしたことはありませんか?
そもそも、 熱帯低気圧 と 温帯低気圧 は何が違うのでしょうか。
熱帯低気圧とは、暖かい海の上で発生する低気圧の総称です。
その中でも、最大風速が17m/s以上に発達したものが「台風」と呼ばれます。
温帯低気圧とは、中緯度地域で発生する低気圧で、北の冷たい空気と南の暖かい空気が混ざり合うことで生まれます。
低気圧の東側には南からの暖かい空気が流れ込み温暖前線ができ、西側には北からの冷たい空気が流れ込むことで寒冷前線が形成されます。
台風の一生 4つの発達段階
台風の発達は、「発生期」「発達期」「最盛期」「衰弱期」の4つの段階に分けることができます。
①発生期
台風は、赤道付近の海上で発生することが多く、暖かい海上で発生した積乱雲が集まり渦をつくることで発達し、その中心の気圧が下がりながら発達し、最大風速が17m/sを超えたものを指します。
②発達期
台風が発生してから中心気圧が下がり、勢力が最も強くなるまでの期間を指します。
暖かい海からの水蒸気をエネルギーにして発達し、中心の気圧が下がるのに合わせて、風もどんどん強くなっていきます。
③最盛期
日本に接近する台風は、その多くが「最盛期」と「衰弱期」の状態であるといわれています。
最盛期とは、台風の中心気圧が下がり、最大風速が最も強くなっている期間のことです。
台風が北上すると中心付近の風速は次第に弱まっていきますが、強い風の吹く強風域は広がります。
④衰弱期
最盛期と同じように、この衰弱期もまた、日本に接近する台風によく見られる状態の一つです。
海面水温が比較的低い日本付近に近づくと、海からの水蒸気の供給が減少し、次第に勢力を弱めていきます。
その結果、熱帯低気圧や温帯低気圧へと変化していきます。
知っておきたい台風の「強さ」と「大きさ」の基準
気象庁では、台風のおおよその勢力を表す目安として、「大きさ」と「強さ」の2つの基準を設けています。
①大きさ
大きさは、風速15m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある強風域の半径によって区分されます。

②強さ
強さは台風の最大風速を基準に分類されます。

風速25m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲は暴風域と呼ばれ、強い風による被害への警戒が必要です。
出典:気象庁
台風災害から命を守り、地域の暮らしと電気を守るサンエーの使命

2019年、千葉県で大型台風15号が直撃した時のことです。
電気が止まり、真っ暗になった町の中で、千葉県君津市内にあった当社のモデルハウスだけが、電気を使うことができました。
当社は、 君津市のモデルハウスに設置した出力6㎾の太陽光発電設備で発電した電力を停電時に無償で提供するとともに、富津市内に保有する出力43.7㎾の低圧太陽光発電所の電力も近隣の住民に無償で提供しました。
地域の方々へ「携帯電話の充電ができます」「シャワーをご利用いただけます」「エアコンの効いた部屋でお休みいただけます」と案内するとともに、SNSでも情報を拡散しました。
その結果、初日は約10組だった利用者が、約300組に増え、私たちが太陽光を設置したモデルハウスが、地域の“最後の砦”のような役割を果たしました。
サンエーの太陽光発電所に隣接する医療機関の関係者の方たちも、停電時の携帯電話の充電などに太陽光発電所を利用し、職員も何人も助かり、感謝している。ありがたいという声が寄せられました。
その光景は非常に印象的なもので、太陽光発電が災害時に人の命を守る力になること、そしてこの取り組みの意義の大きさを改めて実感する場面となりました。
参考: 千葉大停電時に活躍した分散電源
異常気象の時代を生き抜く「つくる」「ためる」エネルギー自給のすすめ
サンエーは、「太陽光屋」ではありません。
私たちが向き合っているのは、災害への備えだけではありません。
日本は、使うエネルギーの多くを海外からの化石燃料に頼っており、電力を安定して確保するための大きな課題を抱えています。
特に東日本大震災以降、多くの原子力発電所が停止したことで、火力発電への依存が急激に高まりました。
その結果、燃料費が電気料金に反映され、家庭も企業も電気代の上昇に苦しむ状況が続いています。
さらに近年は、記録的な猛暑により電力需要が一気に高まり、全国で「電力需給がひっ迫しています」と警報が出され、節電要請が広がる事態も起きました。
このような状況の中で、私たちが取り組む太陽光発電は、化石燃料に頼らずに電気を生み出せる持続可能なエネルギーです。
太陽光が普及すれば、燃料費の高騰に左右されることなく電力を確保でき、国全体のエネルギー自給率を高めることにもつながります。
私たちは、太陽光発電の力を信じて広げることで、電気代の不安を少しでも減らし、日本がより強く安定したエネルギー基盤を持てる社会づくりに貢献していきます。
異常気象が増える今だからこそ、エネルギーを「つくる」「ためる」という備えについて考えてみませんか。
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