全社行事「コミュニケーション研修」を開催しました
2026年1月21日(水)、東京本店にて全社行事としてコミュニケーション研修を開催しました。
今回の研修テーマは、
「あなたの物語を聴く 〜境界で聴く・問い直す体験〜」。
「うまく話す」ための研修ではなく、
“相手の世界をそのまま受け取る”ための“聴き方”にフォーカスした内容です。
私たちが目指す組織と、今回の研修の位置づけ
研修冒頭では、サンエーが描くこれからの組織像が共有されました。
1年目:土壌づくり(心理的安全性)
2年目:風土づくり(自律的な挑戦)
3年目:文化づくり(共創と継続力)
今回の研修は、この「2年目」に位置づけられる取り組みです。
前回の研修では「自分の内面(心のクセ)」に気づくことがテーマでしたが、今回は一歩進み、
その気づきを“人との関わり”の中でどう活かすかに焦点を当てました。

コミュニケーション研修講師の但野先生と杢代先生
「誰が悪いか」ではなく、「なぜズレるのか」
仕事をしていると、
「ちゃんと伝えたはずなのに…」
「なぜ受け取ってもらえないのか…」
と感じる場面は少なくありません。
研修では、こうしたズレの原因を
**「人の問題」ではなく「受け取り方の問題」**として捉え直しました。
私たちは無意識のうちに、
自分の経験や価値観という“フィルター”を通して相手の話を聞いています。
その結果、事実と解釈が混ざったまま理解してしまうことが、ズレを生む一因になります。

ワーク① 自分の「自動運転」に気づく
最初のワークでは、最近の仕事の中で
伝わらなかった
イラッとした
二度手間だと感じた
といった場面を思い出し、
そのとき自分の頭の中で何が起きていたかを言葉にしました。
ポイントは、「正しい・間違い」を判断しないこと。
「そう思っていた自分」に気づくだけで、
無意識のブレーキを外すきっかけになる、という考え方です。

言った・言わないで終わらせず記録として残す組織風土は、お客様に対しても同様です。
あたり前のことかもしれませんが、その積み重ねが「この会社なら安心して任せられる」という信頼につながり、結果として長期的なお付き合いを築く基盤になっていきます。
「聴き方のクセ」を知る
続いて、自分の“聴き方のデフォルト設定”をチェック。
すぐアドバイスしたくなる
正解・不正解で判断してしまう
結論を急いでしまう
自分の経験に引き寄せて聞いてしまう
これらは良い・悪いではなく、
まずは気づくことが新しい聴き方への第一歩だと学びました。

ワーク② 越境インタビュー(3人1組)
研修の後半では、
話し手・聴き手・観察者の3役に分かれた「越境インタビュー」を実施。
テーマは
「今の仕事の流れの中で…」
聴き手の役割は非常にシンプルです。
質問以外の発言はしない
助言・評価をしない
相手の世界の“カメラマン”になる
観察者は、
話の中で出てきた「解釈」や「聴き方のクセ」をメモします。
評価やアドバイスをしないことで、
話し手は安心して本音を話すことができ、
聴き手は「相手の背景」に初めて触れる体験となりました。

仕事が止まる理由は「人」ではなく「バトン」
研修では、現場で仕事が止まる原因についても触れられました。
それは「誰が悪いか」ではなく、
バトンの受け渡しがうまくいっていないこと。
相手がどんな背景や価値観で動いているのかを知らないままでは、
バトンはうまく受け取れません。
だからこそ大切なのが、
「伝える力」だけでなく、
**「聴き、受け取る力」**なのです。

「感謝」と「労い」が、仕事を前に進める
業務連絡だけのバトンは滑りやすい。
そこに「ありがとう」「お疲れさま」といった
感謝や労いの言葉が添えられると、
バトンは受け取りやすくなり、仕事の流れがスムーズになります。
聴くことは、単なるスキルではなく、
組織の流れをつくる力だと改めて実感する時間でした。
聴き方が変わると、組織が変わる
研修の締めくくりでは、
「一人の聴き方の変化が、組織全体の流れを変える」
というメッセージが共有されました。
評価や判断を手放し、
相手の世界をそのまま受け取る。
その積み重ねが、
仕事が止まらない組織、
挑戦が続く組織につながっていきます。
編集後記
私が今回感じたのは、聞き手の大事さと共に話し手の大事さです。
話し手が一方的に話してしまうと、相手の理解を待つ状況を作れず、
聞き手に大きな負担をかけてしまいます。
結果としてそれは、「伝わる」ではなく
「伝える」の良くないコミュニケーションになってしまいます。
相手がどういう人物で、どういう性格なのかを捉え、
「伝わる」ように接すること。
それもまた、このコミュニケーション研修で学ばせていただいた
大切な気づきでした。