横浜市立舞岡中学校で職業講話を行いました。
今年の秋ごろに横浜市立舞岡中学校で行われた、「課題解決型職業講話」に株式会社サンエーが参加しました。
テーマは、「海老のブランディング」という社内でも取り組むのが難しいテーマですが子どもたちの知恵を借りながら、楽しく学んでいきました。
その様子をまとめましたので是非最後までご覧ください。
そもそも職業講話とは NPO法人アスリード様ご協力
「職業体験」は、小学生や中学生の頃に経験された方も多いのではないでしょうか。
実際の職場を訪れ、働く大人の姿を間近で見ることは、将来を考えるうえで貴重な機会となってきました。
一方で「職業講話」は、その体験を“話”として言語化し、仕事の背景や考え方まで踏み込んで学ぶ取り組みです。
時はコロナ禍に遡りますが、従来のように職場へ出向いて体験することが難しい状況に直面しました。
そこで、社会人がオンラインを通じて学生に向けて仕事について語る「職業講話」が、新たな教育の形として広がっていきました。
現在では、単に仕事の内容を聞くだけの場にとどまらず、
実際の職場や企業が抱える課題を題材にしながら、
「自分ならどう考えるか」「どのように解決するか」を共に考える課題解決型プログラムへと発展しています。

日頃より職業講話の場をご手配いただいているNPO法人アスリードさま
(画像向かって左が小島様、左から2番目が筆者、3番目が武政様、4番目が杉野様です)
若者の未来(あす)をリードするという団体名の由来があり、現在増えている将来に不安を抱える若者に向け、
様々な形でサポートを行っています。
アスリードさまの調査結果によると、今将来に不安を抱えている10代の数は70%以上いるようです。
現在はAIの台頭により、仕事がとられる等そういった話題も現実味を帯びてきたと思います。
そういった情報過多な現代社会に日々身を置いていることも要因の一つになっていそうですね。
まずは、「広報」ってなんだろうから
大人の方でも説明するのが難しそうな職種ですが、今回はブランディングについて学びますので、
まずは会社における「広報」についてをお話しました。

ざっくり話すと、営業は「販売専門」・マーケティングは「集客専門」・広報は信頼を勝ち取る専門とし、
営業の販売(成約率)や、マーケティングの集客率を底上げする力があると伝え、位置づけています
今回のテーマはゼロから始まった「車海老」の広報・販売促進
以前サンタイムズでも取り上げました当社の養殖事業をテーマとして扱いました。

当社の養殖事業は、まさにゼロから始まった新規事業です。
今回は最終的なゴールをお客様に食べてもらうこととして設定しました。信用を勝ち取らないと食べてもらえません。
ではこれを実際にどのようにPRしていくか、アイデアを各班より発表していただきました。
初回の訪問では、「広報」という仕事について、そして今回取り組む課題の背景や目的についてお話ししました。
その後、生徒の皆さまにはグループごとに数時間の準備期間が設けられ、話し合いや資料作成を重ねたうえで、プレゼンテーションに臨んでいただきました。
発表直前まで内容の確認や調整を行う姿も多く見られ、限られた時間の中でしっかりと準備を重ねてきたことが伝わってきます。
その真剣な取り組みからは、今回の課題に対する意気込みと熱量が感じられました。
子どもたちの発表が始まる ― 真剣さとワクワクが混ざったプレゼンの時間
いよいよグループごとのプレゼンテーションがスタートしました。 前に立つ子どもたちは少し緊張した表情を浮かべながらも、スライドや手書きのメモを見つめ、一生懸命に言葉を選びながら発表していきます。 「どうすれば海老の魅力が伝わるか」「自分たちだったらどう広めたいか」「どんな魅せ方をすれば販売の促進に繋がるか」という視点で、身振り手振りを交えながら説明する姿からは、短い時間の中でもしっかり考え抜いたことが伝わってきました。

発表後は真剣にフィードバックしました。発表の仕方やデータの見せ方は私自身も参考になる所がございました。
ちなみに「サンエーエビ」「サンエービ」と名付けている班が多かったです。
キャッチーで分かりやすく個人的に気に入りました。
地域に根ざした視点 ― 学校や自治体と連動するアイデア
地域色の強いアイデアも多く見られました。 「地域の学校給食で出してみる」「地元のお祭りでブースを出す」「自治体の取り組みとして発信する」といった提案は、身近な生活と結びついた発想ならではです。 自分たちの住んでいる街や学校を起点に考えることで、ブランディングが“特別なこと”ではなく、“日常に溶け込むこと”だと理解している様子が感じられました。
時々、課題解決に取り組むうえで予算を気にするような生徒さまもいますが、自由な発想を伸ばしたく、あえて設定しないことが多いです。
学校の給食で車海老が出せるぐらい、養殖事業が県内や国内で盛り上がったら素晴らしいですよね。
まとめ ― 子どもたちの発想が示してくれた可能性
今回の課題解決型職業講話を通じて、子どもたちの柔軟でまっすぐな発想に、私たち大人が多くの気づきをもらいました。
スポンサーとのコラボ、地域との連携、そして「どうすれば伝わるか」を真剣に考える姿勢は、実際の仕事にも通じるものです。 職業講話は、仕事を知る場であると同時に、未来の社会を担う世代と一緒に考える貴重な時間でもあります。 今回の経験が、子どもたちにとって「働くこと」や「社会と関わること」を前向きに考えるきっかけになっていれば幸いです。

今回舞岡中学校の3年2組の生徒さま、一人一人から今回取り組んだ感想を書いていただきました。
「仲間」と協力し合って課題の解決に取り組むことへの気づきを少しでも与えられたら弊社としても嬉しく思います。

「いつかサンエーさんの車海老が食べてみたいです」という声、本当に嬉しかったです。
編集後記
今回の職業講話を通じて、あらためて感じたのは、「正解を教える場」ではなく、「一緒に考える場」であることの大切さでした。
それぞれのプレゼンやアイデアに「正解」はありません。
子どもたちのアイデアには、現実的かどうか以前に、物事を前向きに捉え、誰かに届けようとする素直な思いが詰まっています。
その姿勢は、社会に出てからも必ず必要になる力だと感じました。
私たちサンエーにとっても、普段当たり前に考えている仕事や取り組みを、改めて言葉にし、伝える貴重な機会となりました。
このような学びの場をご一緒できたことに、心より感謝しています。
今後も地域や学校との連携を大切にしながら、
次世代と共に考え、学ぶ機会を積み重ねていきたいと思います。