
24時間365日の子ども食堂を支える太陽光発電という選択
神奈川県横須賀市で子ども食堂やフードパントリーを運営するNPO法人よこすかなかながや様。
朝・昼・夜の1日3食を提供する子ども食堂に加え、施設へ通うことが難しい家庭にはフードパントリーを実施し、現在約100人もの子どもたちを継続的に支援されています。
2026年4月からは24時間365日、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりにも取り組まれており、その活動を支えるために太陽光発電システムを導入されました。
今回は、NPO法人よこすかなかながや代表 和田様に、活動への想いや太陽光発電導入についてお話を伺いました
設備名:太陽光発電システム・蓄電池
設置容量:太陽光発電5.52kW+蓄電池5kwh
パネル枚数:計12枚
「子ども食堂」だけではない。約100人の子どもたちを支える活動
―まずは、よこすかなかながや様の活動について教えてください。
私たちは子ども食堂を運営しており、朝・昼・夜の1日3食を提供する『子ども食堂24』を運営しています。
夜の子ども食堂は登録制で現在22名の子どもたちが利用していますが、施設へ通えない家庭も多くあります。そうしたご家庭にはフードパントリーとして食材を届け、現在37世帯・78人の子どもたちを支援しています。
合わせると約100人の子どもたちを、さまざまな形で継続的に支えています。
夏休みで学校給食がない期間には「100食プロジェクト」として、毎日昼食100食を提供する取り組みも行っています。地域企業や飲食店、コストコなど、多くの方々に協力していただきながら運営しています。
「なかながや」に込めた想い
―「なかながや」という名前には、どのような意味が込められているのでしょうか。
活動を始めた場所が二軒続きの長屋だったことが由来です。
そこに「みんな仲良く」「お腹いっぱい食べてほしい」「横須賀の真ん中から活動を広げたい」という想いを重ね、「なかながや」という名前になりました。

子どもの貧困を知ったことが人生を変えた
―この活動を始めたきっかけを教えてください。
もともとは長距離トラックの運転手をしていました。
子育ても一段落し、「これからはゆっくり暮らそう」と考えていた頃、テレビや新聞で子どもの貧困問題や子ども食堂の存在を知りました。
「少しでも役に立てれば」とボランティアを始めたのがきっかけです。
その後、活動していた子ども食堂が閉鎖することになり、新たな子ども食堂を立ち上げました。
当初は老人ホームで夜勤をしながら、その収入で家賃や光熱費、食材費を賄う生活でした。
約3年半、2日に1回しか眠れない生活が続きましたが、それでも目の前で困っている子どもたちを支えたいという思いだけで続けてきました。
一番大切なのは「子どもの今の心」
―活動の中で最も大切にしていることは何でしょうか。
一番大切なのは「子どもの今の心」です。
将来ももちろん大切ですが、今の気持ちに寄り添えなければ未来にはつながりません。
私たちは食事を提供するだけではありません。
子どもたちと長い時間を一緒に過ごし、生活の中で社会のルールや人との関わり方を自然に学んでもらうことを大切にしています。
一緒に買い物へ行き、横断歩道を渡ることや、人との接し方なども日常生活の中で伝えています。
「居場所」であることが、私たちの一番の役割だと思っています。

24時間365日体制だからこそ見えてきた課題
―現在感じている課題を教えてください。
行政から紹介される子どもの中には、障害者ではありませんが心の余裕がないグレーゾーンにいる子どもたちも多くいます。
公的な支援を受けられないケースも多く、支援の狭間にいる子どもたちをどう支えていくかが大きな課題です。
また、私たちは利用者に利用料をいただかず完全無料で運営しています。
フードパントリーだけでも年間100万円以上の配送費がかかり、24時間365日体制となった現在は運営費もさらに増えています。
それでも、子どもたちが安心して帰って来られる場所を守り続けたいという思いで活動しています。
24時間365日の施設運営を支える太陽光発電
電気代への不安が導入のきっかけ
―太陽光発電を導入したきっかけを教えてください。
24時間365日体制を始めたことで、施設全体のエアコンを常時稼働する必要があり、電気代が大きな課題になりました。
そんなタイミングで太陽光発電を導入することができました。
本当に助かっていますし、安心感しかありません。
現在は月10,000円程度の電気代が削減出来ています。
子どもたちの居場所を守り続けるために
―太陽光発電にはどのような期待をされていますか。
やはり一番は電気代の負担軽減です。
24時間365日、子どもたちが安心して過ごせる環境を維持するためには、安定した施設運営が欠かせません。
今後は発電状況や電気使用量も見ながら、空調の使い方など省エネにも取り組んでいきたいと考えています。

「導入への不安はありませんでした」
―導入前に不安はありましたか。
不安は全くありませんでした。
説明も丁寧でしたし、途中経過も細かく共有していただけたので、安心してお任せすることができました。

編集後記
今回の取材で印象的だったのは、「子ども食堂」という言葉だけでは表現しきれない活動の広がりでした。
食事を提供するだけではなく、子どもたちと日常を共に過ごし、一人ひとりの心に寄り添いながら、安心できる居場所をつくり続けている姿勢に深く感銘を受けました。
24時間365日体制の運営は、多くの人の想像以上に大きなエネルギーとコストが必要です。その中で太陽光発電は、電気代を抑えるだけではなく、子どもたちの居場所を持続的に支えるための大切な設備となっています。
再生可能エネルギーは環境に貢献するだけではなく、地域で必要とされる活動を支える力にもなる――そのことを改めて感じるインタビューとなりました。
【取材先情報】
NPO法人よこすかなかながや
神奈川県横須賀市池上4-5-11
https://yokosukanakanagaya.com/
子ども食堂のご支援に関してはこちらをご覧ください。
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