「“知る”よりも“体験する”から始まる脱炭素 〜再エネ100%eスポーツ体験の現場から〜」

はじめに|体験型が注目される理由

地域のお祭りや環境イベント、SDGs関連の催しなど、各地でさまざまなイベントが開催される中、近年増えているのが「体験型」のブースです。
話を聞くだけではなく、実際に触れ、楽しみながら知る。そんなスタイルが、少しずつ定着しつつあります。

太陽光発電や再生可能エネルギーも、同じ課題を抱えています。
脱炭素が重要だと分かっていても、どこか自分とは距離のある話として捉えられてしまう。
その距離をどう縮めるかが、今の社会に求められています。

太陽光に残る「不安」と「先入観」

太陽光発電には、いまだにさまざまな不安や先入観が残っています。
「本当に発電するのか」「設置して家は大丈夫なのか」「その後の管理はどうなるのか」。

過去には、設置後のフォローが十分でない事例もあり、そうした経験が現在のイメージに影響している側面もあります。
脱炭素社会が求められる今でも、特に住宅分野では慎重な声が多く聞かれるのが現状です。

なぜ「体験型」なのか

こうした背景の中で生まれたのが、「体験」を入口にした再生可能エネルギーの取り組みです。
難しい説明ではなく、まずは楽しんでもらうこと。
その結果として、再エネを身近に感じてもらうことを目的としています。

会場に設置されているのは、再生可能エネルギー100%で稼働するeスポーツ体験ブース。
一見すると、どこにでもあるゲーム体験のようですが、ここには一つの仕組みがあります。

再エネ100%で動くeスポーツ体験の仕組み

このブースでは、太陽光パネルで発電した電力を蓄電池にため、その電力だけを使ってゲーム機とモニターを稼働させています。
家庭用ゲーム機もテレビも、電力がなければ動きません。
その「当たり前」を、体験を通して実感できる構成になっています。

電力は目に見えませんが、確かに私たちの生活を支えている存在です。
再生可能エネルギーもまた、日常の中で自然に使えるものだということを、体験を通して伝えています。

再エネeスポーツ体験ブースの太陽光パネル・蓄電池・配線

「楽しむことで生まれるCO₂削減

この再エネ100%eスポーツ体験では、ゲームを1プレイするごとに、約20gのCO₂削減に貢献しているとされています。
参加者は、特別なことをする必要はありません。
いつもと同じようにゲームを楽しむだけです。

楽しんだ結果が、環境への貢献につながる。
その構造自体が、この取り組みの大きな特徴です。

再エネ100%eスポーツ体験ブースを楽しむ様子

「ありがとう」を形にする感謝状

体験後には、CO₂削減に貢献した証として、小さな感謝状が手渡されます。
この感謝状を持ち帰ることで、
「今日はどんなことをしたの?」
「それってどういう意味なの?」
そんな会話が、家庭の中で生まれることもあります。

体験が家庭に持ち帰られ、再生可能エネルギーや脱炭素という言葉が自然に共有される。
その一歩が、次の行動につながっていきます。

ブースでもらえる表彰状

体験は記憶に残り、行動につながる

人は「聞いたこと」よりも「体験したこと」の方が、強く記憶に残ります。
体験を通して得た実感は、自分ごととして心に残り、行動のきっかけになります。

再生可能エネルギーを、特別なものではなく、日常の延長として感じてもらう。
そのための入口として、体験型の取り組みは大きな役割を果たしています。

編集後記|次の体験の場へ

今後も、こうした再エネ100%の体験ブースは、各地のイベントで展開される予定です。
出展情報や当日の様子は、サンタイムズでも随時紹介していきます。

「再生可能エネルギーって、意外と身近なんだ」
そう感じてもらう小さなきっかけとして、体験の場はこれからも広がっていきます。

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