EVとは？

EVとは「Electric Vehicle（電気自動車）」の略で、自宅や充電スタンドなどで車載バッテリーに電気をため、モーターで走行する車を指します。

走行中にCO2を排出せず、環境性能はエコカーの中でもトップクラス。夜間電力を活用することでガソリン車よりもランニングコストを抑えられるケースもあります。

エンジンがないため、ソニーなどの異業種企業も参入しています。また、防災の観点から「走る蓄電池」として注目され、V2H機能により停電時に住宅や事業所へ電力供給も可能です。

EVを導入するメリット

① CO2を排出しない
エンジンを搭載していないため、走行時にガソリンを燃焼せずCO2を排出しません。地球温暖化防止に貢献します。

② 家庭で充電が可能
自宅に専用充電器を設置すれば、給油のために外出する必要が減ります。太陽光パネルを併用すれば、発電した電力をEVに充電でき、低コスト維持が可能です。

③ V2Hを活用した蓄電機能
EVは「走る蓄電池」として災害時の電力確保にも役立ちます。台風などの長期停電時にも、車両の電力を活用して生活を支えることができます。

2035年に欧州でEV義務化

EUは2035年までにCO2を排出する乗用車と小型商用車の販売を禁止することで合意しました。つまり2035年以降、欧州で販売される車はすべてEVとなります。

巨大市場での競争を勝ち抜くため、各国メーカーはEV開発を急加速中。日本メーカーもシェア確保を目指して動き出しています。

特にトヨタの水素自動車はインフラ整備の遅れにより苦戦が予想されます。EUでは2030年にCO2排出量を55％削減、2035年に100％削減を目標にしています。

2035年に日本でガソリン車の新車販売を停止

日本政府も2035年までに自動車の電動化を100％進め、ガソリン車の新車販売を禁止する方針を発表しました。販売できるのはEV・HV・PHV・FCVのみとなります。

EUと異なる点は、日本ではハイブリッド車を認めていることです。これは国内自動車産業を守る意図があるとされています。

この政策の背景には「パリ協定」と「2050年カーボンニュートラル」達